走るビジネスマン・渡邊千春が震災後の福島県を元気にするプロジェクト
走るビジネスマン、渡邊千春さんは福島県二本松市出身。子どもの頃から安達太良山が遊び場だった。
大人になって走ることの楽しさやおもしろさに目覚め、国内外のトレイルレースに出場し、数々のレースで好成績を上げてきたことは皆さんもご存知のとおり。
そんな千春さんの転機となったのは、2011年に起こった東日本大震災。千春さんは東京在住ながらも、地元福島県に貢献したいと、トレイルランをベースにした活動をコツコツと続けてきた。
そして、ついには自分の会社を立ち上げてしまった。
福島県に風車を立て、風力で電力をつくるという会社だ。スケールの大きいプロジェクトなので、1年や2年では風車は立たない。20年先のビジョンを持ち、千春さんは少しずつプロジェクトを前に進めている。
風車を立てる場所では、風車の下でオーガニックコットンを栽培するというおもしろいアイデアを思いついた千春さん。オーガニックコットンの種まきに参加できるイベントまである。
日本ではコットンはほとんどが輸入されたものだ。福島県で、しかも、風力発電をする風車の元で育てたオーガニックコットン。素敵なコットンストーリーが生まれそうな予感がする。
そんなコットンの栽培に関わってみるのも楽しそう。たくさんの人と夢を共有し、時間をかけて夢をふくらませていく。そんな活動にも目を向けたら、いままでの考え方や生活にもちょっと変化が生まれるかもしれない。
コットンの種をまくイベントは5月11日(土)。まだ、お申込みできます。
もうひとつは、二本松市の岳温泉の廃業した宿泊施設を改築して、“アクティビティ好きが集まる宿泊施設”「mt.inn」を立ち上げるという活動。
現在クラウドファンディングで資金を募っている。締切りは5月31日。興味のある方は、ぜひ以下の記事を読んでみてほしい。
渡邊千春さんはこの施設ができたあかつきには、ここを拠点に独自のトレーニングメソッドを教えるそうだ。なにやら美脚や美尻にもなれるらしい。また、東京から安達太良山に向かう際に、千春さん車に同乗させてもらうことも可能だそうなので、交通費の心配をしないで気軽に参加できそうだ。
※車の同乗は千春さんの状況によります
アイデアマンの千春さんは、7月にもイベントを企画中。
「安達太良山 Trash Challenge」という、クリーンアップイベント。楽しく山をきれいにして、登山者にトレイルランナーの山への思いを理解してもらえるいい機会。開催に関する詳細が決まりましたら、またこちらでお知らせします。